疑惑を隠すためのばらまき
7月22日、区長より「新型コロナウイルス感染症対策に伴う補正予算」について、臨時会の招集がなされました。区長の招集挨拶は僅か2~3分で終了し、86億円もの補正予算の提案理由説明としては、不十分なものでした。私は14項目に及ぶ緊急質問を行いました。「区長はこれまで給付金には消極的であり、現金給付は一時的な効果しかない」と否定的でした。ところが、僅か数週間で、12万円の現金給付と、方針を大きく転換されました。私は「疑惑隠しのばらまき」ではないかとの指摘をしましたが、明確な答弁は頂けませんでした。また、「議会が告発決議をすれば、議会を解散すると周囲に漏らしていることは、偽計業務妨害に該当する恐れがあるのでは」とも指摘しましたが、発言自体を否定されました。その上で「コロナ関係については文書等で別途回答する」「100条委員会に関連する質問にはその場で答弁する」旨の答弁を頂き緊急質問を終了しました。その後、偽証・証言拒絶に対する告発を求める決議が賛成多数で議決されました。
(内田の解説)
当会派は、新型コロナウイルス感染症対策について「区独自の給付も含めた、手厚い生活支援と経済対策」を要望していました。しかし区長は否定的でした。しかし突然、否定していた12万円の給付をマスコミに発表しました。政策決定プロセスも明確ではなく、制度設計も出来てないずさんなものでした。また区長は「偽証・証言拒絶に対する告発いついて」議決すれば、実質的な不信任と受け止め解散すると脅迫ともとれる意見書を議会に提出されるなど、区議会を揺さぶり続けました。刑事告発の動きを受けて、慌てて給付金支給に方針転換したことは明確です。まさに「疑惑隠しのばらまき」です。