先日、千代田宇区立麹町中学校の新校舎を視察に行ってきました.
麹町中学校は、千代田区平河町に位置し、隣はグランドプリンスホテル赤坂、近隣には国会議事堂や最高裁判所があり、まさに都心中の都心と言ったロケーションにあります.ご存知の通りエリートの常道(番町小学校→麹町中学校→日比谷高校→東京大学)と言われていた、公立の名門中学校です.
新たな校舎は、日本設計による地上6階、地下1階のSRC造・RC造で、約45億円を費やしたモダンで機能的な建物で、まさに先進的 なエコスクールと呼ぶに相応しい仕様が随所に見られました.
(主な仕様)
・自然換気システム/床涼温房システム/床放射空調システム/地下熱利用空調システム
・屋上緑化/太陽光発電/雨水利用/コージェネによる温水プール/省エネ見える化
開口が大変広く取られ、室内が本当に明るく造られています.Low-E複層ガラスの採用により、断熱性能と遮音性能を確保できたことが、
都心で大きな開口が取れた理由だと思います.また、階段も光が透る構造となっていました.
1階には防災備蓄倉庫や消防団本部が設置され地域の防災拠点となり、事業で使用していない時間は、区民の方々が利用できる、地域に開かれた施設となります.
麹町中学校は、都市部における学校の在り方のひとつの成功事例になると思われます.ハード面は出来ましたので、次はどう運用していくのか?しっかり見守って行きたいと思います.