第2回視察ツアーを開催しました。視察ツアーとは、少人数で楽しく勉強し、意見交換を行うと言った社会見学会です。
今回は森美術館で開催されています「アラブ・エクスプレス展」を見学しました。参加者は15名で、この企画を担当された田篭美保さんから直接ご説明を頂ける事ができ、大変有意義な見学会となりました。
この展示会では、急激に変化を遂げているアラブ世界の生活習慣や伝統、信仰、気候風土などの日常生活や社会の現実を、現代美術を通して紹介されています。日本では初めてのアラブ現代美術展との事でした。
銃を前に置き、テロリストらしき人物が犯行声明をしている様な映像ですが、実際は『千夜一夜物語』を読んでいる作品がありました。 9.11以降、世界中の人々にあるアラブ人への偏見が、自分にもあることに気付かせてくれた大変印象的な作品でした。 (シャリーフ・ワーキド 所蔵:シャルジャ芸術財団)
見学後は六本木で、意見交換会と言う飲み会を行いました。仕事、地域、年齢などバラバラですがアラブを通じて話が盛り上がり本当に楽しかったです。
「アラブって何処だと思いますか?」との田篭さんの質問に戸惑う程、普段接する機会がなく、戦争や紛争、テロを連想してしまうアラブ世界ですが、この展示会を見て少しアラブが身近に感じたような気がします。私は一度だけアラブ首長国連邦のドゥバイに行ったことがありますが、綺麗で安全で皆さん優しかったことを思い出しました。10月28日まで開催されていますので、是非皆さん観に行ってください!