活動レポート

[2013年4月26日] 淡路町二丁目再開発視察

IMG_4118地元である千代田区神田淡路町では『淡路町二丁目西部地区』の再開発が進められてきました。そしてつい先日誕生したのが、大規模再開発プロジェクト『WATERRAS(ワテラス)』です。
北街区には、街のシンボルとなる高さ165mのタワー棟と70mのアネックス棟がアトリウムで繋がれ、南側にはオープンスペースが広がります。更には区立淡路公園が水辺と緑を提供しています。南街区には、区立神田保育園と高齢者施設の公共施設が設置され、広場も一体的に整備されています。


IMG_4121神田淡路町は、利便性が高く商業と居住機能が共存している都心の一等地です。江戸時代には、大名屋敷や武家屋敷が広がり、明治から昭和にかけては東京の中心地として栄えたそうです。平成5年に閉校した淡路小学校を種地として、約20年を費やし再開発が行われてきました。
『コミュニティをはぐくむ、緑豊かなにぎわいのある街を目指して』をコンセプトに、自然環境の向上や文化交流の育成、安全防災をテーマとした『WATERRAS(ワテラス)』の事業主は、地元地権者・安田不動産・東急不動産・東京建物などで構成する市街地再開発組合であり、設計・管理を佐藤総合計画、施工を大成建設が担っています。

IMG_4073この再開発で特徴的なのは地域活動の運営組織を法人化し、新住民と地域をつなぐ活動を行っている点です。安田不動産は、一般社団法人淡路エリアマネジメントを設立し、地域交流活動や学生居住の推進、周辺地域との連携、環境美化等に取り組みます。
この大規模再開発で、地域は水辺や緑を取り戻し、防災に強い地域としての安心と安全、こども教育や福祉の公共施設、スーパーなどの商業施設を得る事が出来ました。そして何より大切な、地域住民の繋がりや交流を得ることも出来そうです。20年にわたる地域住民のご努力とご理解によって、本当に素晴らしい都市の更新が実現できたのだと思います。

IMG_4038都市機能の更新は、東京にとって最も重要な課題です。私も、都心に緑や水辺を再構築し、物質的豊かさより心の豊かさを大切にした、ひとが主人公の『持続可能なエコ・コンパクトシティ』の実現に、微力ながら貢献して行きたいと思います。

一つ前のページへ戻る

内田 直之 事務所

〒101-0041 千代田区神田須田町1-30-1 103
電話:03-3252-8832/FAX:03-4243-3102
E-mail: uchida@tcn-catv.ne.jp お問い合わせはこちら

本ホームページ上の文章の引用・転載及び、画像の持ち出し等に、つきましては、お断りさせて頂いておりますので、ご了承下さい。

Copyright (C) 2012-2022 Naoyuki Uchida. All Rights Reserved.
※掲載されている写真の一部は千代田観光協会様にご提供頂いております。