瀋陽(中華人民共和国)
人口 825万人・12924面積k㎡・体制???
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台のひとつである満州(中国東北部)には、大変興味がありましたが、中々行く機会がなく、初めての訪問となりました。今では、国内各地から直行便が飛んでいて、簡単に行くことができました。今回もひとり旅ですが、日程が限られていたので予めネットでホテルを予約しての訪問でした。
北にロシア、南に朝鮮半島という地理的条件の満州は、南から遼寧省、吉林省、黒竜江省と続き、一般的にはこの3省のことを中国東北地方と呼んでいます。19世紀に帝政ロシア、日露戦争以降は日本の統治下に置かれていた歴史によって中国の満州は、中国の他の地域とは異なる、エキゾチックな雰囲気が漂っています。また、瀋陽は1636年に満州において建国された清の首都でした。満州族(女真族)による中国最後の統一王朝だった清は、映画「ラストエンペラー」で皆さんもご存知だと思います。王宮の門額には、漢字の隣に満州文字(モンゴル文字)でも表記されているのが印象的でした。
瀋陽駅は、満鉄(南満州鉄道)の駅として1910年に駅舎が建設されました。この駅舎は、東京駅を模したと言われており、設計は辰野金吾の弟子の太田毅でした。満鉄の初代総裁には台湾総督府元民政長官の後藤新平が就任したことは有名です。
少し足を延ばして、北朝鮮との国境の街、丹東にも行って来ました。鴨緑江の観光船に乗ると、北朝鮮川岸まで近づいてくれます。ぴょんと飛べば、北朝鮮に行けそうでしたが、戻れないと思うので止めておきました。街中では、北朝鮮グッズが沢山売ってありました。
後藤新平が考えた満州における都市計画や国土開発計画の痕跡を辿りたかったのですが、今回は時間が足りませんでした。ハルピンや吉林、長春などの街も次回は訪れたいと思いました。
瀋陽故宮の崇政殿
清朝2代目のホンタイジによって創設。扁額には、漢字と満州文字(モンゴル文字)。
名もなき建築物
中国っぽい建物ですね。
張氏帥府大青楼
北方軍閥の首領張作霖とその長男張学良の官邸兼私宅です。
関帝廟
大青楼の脇には関帝が祀られていました。
瀋陽故宮
北京の故宮の1/12の規模ですが、それでもでかいです。
瀋陽故宮
どこだか忘れました。笑
瀋陽故宮
敷地は東路、中路、西路に分かれています。
瀋陽故宮鳳凰楼
3層から成り、瀋陽故宮で最も高い建物だそうです。
瀋陽市内
おもしろくも何ともない市内でした。
丹東 鴨緑江大橋(左)・鴨緑江断橋(右)
中国と北朝鮮国境の鴨緑江にかかる2本の橋粱。鴨緑江断橋は、朝鮮戦争時に橋の途中でアメリカの空爆により破壊。
丹東 北朝鮮の沿岸
丹東は瀋陽からバスで3時間、子ども達が見えます。
丹東 北朝鮮の沿岸
朝鮮人民軍でしょうか。銃を持った兵士の姿も。
丹東 北朝鮮沿岸
数メートルで北朝鮮です。中国側から遊覧船がたくさん出ていました。
丹東 北朝鮮沿岸
拉致被害者のことを思い出しました。アナーキーな状態にある国際政治ではありますが、政府はあらゆる手段を考え日本人を救出して欲しいと思いました。