アジア調査会講演会が、帝国ホテル「光の間」で開催されました。今回の講師は、地方創生大臣の石破茂先生です。「地方から創生する我が国の未来」とテーマにお話をされました。
アジア調査会とは、毎日新聞社が各界に呼びかけて、東京オリンピックが開催された昭和39年に吉田茂・元首相を会長に任意団体として発足、アジア・太平洋に関する研究や出版活動、シンポジウム等を開催されています。
今回、矢野弾先生にご紹介頂き、この貴重な講演会に参加できました。『月刊カレント』潮流社代表/矢野経済研究所特別顧問の矢野先生とは、福岡県人会でお会いし、私の区政報告会へもご参加頂くなど、常日頃よりご指導頂いている同郷の大先輩です。
石破大臣は、地方創生へ向けた「地方への多様な支援と切れ目ない施策の展開」と「長期ビジョンと総合戦略の全体像」について、具体例などを交えながら、90分位お話をされました。
国の長期ビジョンとして「2060年に1億人程度の人口を確保する中長期展望の提示」と、国の総合戦略として「2015~2019年度の政策目標・施策を策定」する。そして、地方(基礎自治体等全て)にも同じように、「地方人口ビジョンと地方版総合戦略の策定」を求めています。その策定には、行政だけではなく、産官学金労(産業・行政・大学/高専・金融・労組)や住民代表も含めたような主体の参画が必要との事でした。また、地域経済分析システム(ビッグデータ)を提供し、人的支援・財政支援と合わせた情報支援も展開するそうです。
人口減少・超高齢化というピンチをチャンスに変える地方創生は、日本と言う国の在り方を左右する重要課題であることが良く分かりました。千代田区も、東京の都心にあるひとつの地方です。持続可能なまちづくりをどう進めていくのかは、地方議員の重要なテーマと強く認識し、政策提言を行なって行きたいと思いました。