国際セラピードッグ協会が開催している動物介在療法を視察しました。場所は、都心にある高齢者施設です。
セラピードッグとは、犬が持つ人間への忠誠心と深い愛情で、高齢者を始め、障害を持つ方や病気の治療を必要とする患者さんの身体や精神の機能回復を補助する治療法です。セラピードッグたちが患者さんと向き合い、辛いリハビリに寄り添うことで、記憶を取り戻したり、動かなかった手や足が動くようになる効果があります。
そこで活躍している犬たちは、捨てられて殺処分にされてしまう捨て犬たちです。この国際セラピードッグ協会では、捨て犬たちの殺処分が0になること願い、それらを保護し、セラピードッグとして育成しています。中には、東日本大震災で被災した犬たちいるらしく、この日も福島の被災犬である「きずな」も活躍していました。
(写真左)
動物愛護と福祉活動が見事に繋がった素晴らしい活動を、40年近くにわたり行っているのが、大木トオルさんです。大木さんとは、知人のご紹介でお会いすることが出来ました。ミュージシャンとして、アメリカでは、ブルースシンガーとして全米ツアーを行うなど、著名な音楽家です。日本でも、クールスや横山剣などのプロデュースでも有名です。私も中学生の頃はクールスに夢中でしたので、一発で大木さんのファンになったことは、言うまでもありません。そして、動物愛護家として日米の友好・親善に貢献し、セラピードッグ育成のパイオニアとして、私財によって、高齢者施設、障害者施設、病院、教育現場などで活動し、多くの症例と成果を出されています。
実際にセラピードッグの治療現場を視察させて頂きました。下を向いていたり、無表情だった高齢者の皆さんが、セラピードッグと触れ合うなかで、表情が生まれ、笑顔となって行く様子を、しっかり確認することが出来ました。下半身が不自由になった患者さんが車いすを降り、セラピードッグと一緒に少しづつゆっくり歩くトレーニングでは、この日、新記録となる6周を歩き、皆さんから拍手が起こっていました。コミュニケーションにも効果があります。
本当に素晴らしいこの活動を、千代田区でも、是非応援して行きたいと、強く感じました!