祖母である寺本静江が満100歳を迎え、熊本市内の老舗料理屋『青柳』にて、お祝い会が開催されました。何かと多忙な時期ではありましたが、なんとしても祝い会に参加したかったので、弾丸で熊本へ行って参りました。
祖母は、大正4年3月23日に長崎市で生まれ、昭和6年に高等女学校を卒業しています。当時の高等女学校進学率は10%程度と聞いていますので、意外と恵まれた家だったみたいです。そして、女学校を卒業後、熊本市の洋裁学校に入学したそうです。19歳で結婚し、私の父を始め3人の子供を授かりましたが、昭和20年に夫(私の祖父)をフィリピンで亡くしています。昭和20年、30歳で敗戦を迎えた後は、女ひとりで苦労して子供達を育て上げました。
大正、昭和、平成と頑張ってきた祖母は、3月23日で満100歳です。少しぼっとしている時もありますけど、私の事は完全に認識しており、「直ちゃんたい!」と声を掛けてくれます。私の「100歳になった感想は?」との問いに、祖母は「頑張って生きて来ました!」と答えていました。簡潔で、深く、重い、心に残る素晴らしい言葉でした。
若い時の写真も沢山残されていました。自分の祖母を言うのもなんですが、昔の女優さんの様に綺麗です。
こんな綺麗な女性が3人の子供を抱え、混乱の終戦後を生き抜く事は、本当に苦労の連続だったと思います。苦しい時代を生きて来た祖母世代の人々に支えられて、今の私達は平和な日本国民として、不自由なく生きて来ました。心から感謝しなければならないと改めて思いました。
親戚が久しぶりに40人ほど集まりました。東京、名古屋、福岡から熊本への大集結です。祖母を筆頭に、97歳、94歳など皆さん本当に長寿です。そして、気が付いた事がもう一つ、「ハゲが誰もいない!」。熊本城の美しい桜を鑑賞し、とっても幸せな気持ちで熊本を後にすることが出来ました。笑
足腰もしっかりしているし、食欲も旺盛です。好物のお肉を沢山食べて、まだまだ長生きして欲しいと思います。この夏も一緒に靖国神社を参拝することを楽しみにしています。